こんにちは、だん(@adan_wb02)です。
「会社が上場しました!」
「すごい!おめでとうございます!」
こんな言葉をよく聞きますよね。
でも、なぜ「すごい企業だ!」「おめでとう!」と言われるのでしょうか?
今回は上場について簡単にまとめてみました。
目次
上場はどういう意味を持っているのか
上場は”場”所のこと。具体的には不特定多数の投資家(一般の方々)が株式を購入できる場所になります。
企業にとって『上場』は資金調達の1つの手段ですね。
不特定多数の投資家に株式を買ってもらうことで資金を調達する事ができます。
不特定多数の投資家からお金を集めるので、多くの資金を集めることが可能です。
例えば、僕がTOYOTAの株を買う事でTOYOTAに購入額分のお金が渡ります。
僕もタダでTOYOTAの株を買う訳ではありません。TOYOTAから見返りをもらえるから株を購入しますよね?
投資家は株式からリターンを得られる事ができます。リターンは株主優待と株式売却益(購入時と売却時の差額)で得ています。この話が東証一部の話に繋がります。
東証一部、東証二部、マザーズって何?
株式売買は投資です。会社が倒産すれば紙切れになるし、東芝のように業績不振に陥れば出資したお金はパーになります。
投資家はお金を貸している訳ではないので、企業はお金を返す必要もありません。
しかし、投資家にとってリターンがない投資は投資する価値のない株式ですよね?
そこで株式が安全であるか、リターンはどのくらいかの2種類の基準で株式を分けました。
それが一部、二部、マザーズです。
例として、東京証券取引所の3つの取引所を紹介します。それぞれ扱っている株式が違います。
- 東証一部(主に大手企業)比較的安全だが、リターンが少ない
- 東証二部(主に中堅会社)安全でもあり、不安定でもある、リターンはそこそこ
- マザーズ(主にベンチャー)不安定の方が大きいかもしれないが、リターンは大きい
安全というのは倒産や業績不振になりにくいという意味。安全なものは比較的リターンが低いです。
逆に安全とは言い切れない株式はリターンが大きいですね。
企業にとって一部、二部、マザーズは会社の信用を表す基準になっているようです。
上場することで株価を見られ知名度が上がる事は企業にとっての大きなメリットなのかもしれません。
上場のデメリット
もちろん、メリットの裏にはデメリットも存在します。
「上場する事は多くの資金集めができて、企業の信用も上がるから最高じゃん!」という訳ではありません。
デメリットは3つ存在します。
- 株主総会(株主に意見を左右される):意思決定が遅れる
- 買収される危険性がある
- 財務状況の確認が義務付けられている
これらのリスクが生じる事があります。しかし、これらのデメリットを受け入れても資金調達を優先するのが上場企業なのです。
非上場の強み
上場に対して、非上場の強いが上場のデメリットの逆です。
資金は多く集められないかもしれないが、買収されることもなく意思決定が遅くなることもありません。
非上場企業の代表例として、飲料水メーカーのサントリーHDを紹介します。→サントリー新浪社長 非上場企業の強みとは
創業以来、銀行からの融資や売上で全てを賄ってきた会社としてとても有名ですね。
本当に上場は「すごい!」のか?
結論として、上場した会社がすごいということではないようです。
確かに上場(取引所での株式売買)できるには厳しい審査があるようですが、上場したことで「すごい!」とはなりにくいでしょう。
上場する会社の株を持っている会社からすれば「上場ありがとう!」とはなりますが、企業自体に「すごい!おめでとう!」とはならないのではないでしょうか。
結局は、何を基準に「すごい!」というかはわかりません。
しかし、上場することで企業が新たな経営戦略に打ち込んでいるのは確かでしょう。
新たな門出に「おめでとう!」と言ってるのではないでしょうか?
[雑談]個人が上場できるようになった現在
先ほども言いましたが、上場とは不特定多数の投資家(一般の方々)が株式を購入できる場所です。
いま注目されているVALUというサービスは個人が不特定多数の投資家(一般の方々)から資金を調達できる場所になっています。

現在の段階で、上場のデメリットが適用されているようには思えないですが、多くの人から資金を集められるサービスはすごいと思いました。
個人なので、意思決定に遅れることや買収される危険性はないと思いますが、投資家へのリターンを素晴らしいものにするのが今後の個人の課題だと考えられます。
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