
新卒の就活は、仕事が具体的にイメージができないため、企業選択にとても苦労しますよね。
特にやりたいことも見つからないのに、就活している自分に迷いが出ている人は少なくありません。
ただ、何の目標もないまま、就活を途中で投げ出したら絶対にダメです。
今回は、やりたいことが見つからない人に「働くとは何か」「やりたいことがなくても正社員を目指す」ことについて説明していきます。
目次
あなたが働かなくてはいけない理由はお金で世界が回ってるから

多くの人は、大学を卒業したら社会に出て働かなくてはいけません。それはなぜか。
理由は明白で「お金で世界が回っている」からです。
自明なことですが、生きるためにはお金がかかりますよね。
例えば、食事するにも、医療を受けるにも、住むことですら。僕らはお金を消費して生きています。

だから、あなただけでなく、生きている人はお金を使って生きています。
そのため、生きるためにはお金が必要なんです。だから仕事をしています。
もちろん、働かなくても大丈夫なくらい「お金」を持っていれば「働かなくてもいい」んです。
これは相当なセレブでしかなし得ないですが、生きるために働くのはお金がない人の考え方です。
「働くとは」お金を稼ぐだけではありません。その理由にあなたが「仕事を選ぶ」とき、お金を稼ぐだけを目的に選んでいませんよね。
「働くこと、仕事」はお金以外にも5つの要素が絡んでいて、僕ら自然とそれらを考えて選んでいます。
仕事を選ぶときの5つの要素
僕らは仕事を「収入」だけを目的に選んでいません。
例えば、自分の成長、親からの目、仕事が社会に貢献する度合い、など。さまざまな要素を含んでいます。
経済学者のP・F・ドラッガーは働くことの5つの側面を以下のように示しています。
働くことの5つの側面
- 社会的側面
- 生理的側面
- 経済的側面
- 政治的側面
- 心理的側面
社会的側面は、その仕事で生まれる人とのつながりです。あなたはどんな人と仕事をしたいですか?
生理的側面は、人は機械のように働かないことです。あなたは機械でも出来る仕事がしたいですか?
心理的側面は、仕事のやりがいです。つまり、あなたが会社で必要と思われること。
経済的側面は、収入。政治的側面は、組織内の権力や上下関係など。

僕の場合は、「経済的側面」「心理的側面」「生理的側面」が大事です。
お金も欲しいし、自分の仕事が必要と思われたいし、機械でもできることは仕事にしたくありません。
人によって価値の基準は変わってきますが、経済的側面だけが仕事を選ぶことではないと認識を持てたら幸いです。
やりたいことが見つからなくても正社員を目指そう

ただ、今回の問題は「やりたいことが見つからない人の就活」はどうすべきかです。
結論から言えば、やりたいことが見つからなくても正社員を目指したほうがいいです。
理由は以下2つあります。
正社員になるべき理由
- 社会人の基礎が養えるから
- 既卒で正社員になるのが難しいから
それぞれ説明していきます。
理由:社会人の基礎が養えるから
やりたいことが見つからなくても正社員を目指したほうがいい理由1つ目は「社会人の基礎が養えるから」です。
正社員の最大のメリットは基礎研修をしっかりと学べます。
それは社会人としてのマナーやクライアントとのコミュニケーションなどとても重要なことを学びます。
たとえ、好きじゃない仕事だとしても社会人の基礎を培えるのは本当に重要なことなのです。
理由:既卒で正社員になるのが難しいから
やりたいことが見つからなくても正社員を目指したほうがいい理由2つ目は「既卒で正社員になるのが難しいから」です。
もしもやりたいことが見つからないなら、フリーターになろうと考えていませんか?
フリーターになってからやりたいことを見つけて、正社員に復帰すると考えているならそれはなかなか厳しいものが待っています。
理由は、仕事経験をしていない未経験者で、新卒よりも歳を取っている既卒者を採用するメリットが会社側にないからです。
好きじゃない仕事だとしても正社員になることで、社会人としての基礎や会社の仕組みを学んだ上での転職は第2新卒採用にとても役に立ちます。
やりたいことを見つけたいと本気で思うなら「休学」しよう
正社員を目指そうと言われても、本当にやりたいことを見つけてから正社員になりたいと本気で思うなら「休学」をおすすめします。
理由は以下です。
「休学」を勧める理由
- 自分がやりたいことを探す時間ができるから
しかし、休学のデメリットもあるので、それぞれ説明していきます。
休学メリット:時間ができる
休学のメリットは、自分のやりたいことを見つける時間ができることです。
国内外でインターンしたり、興味のあるボランティアしたり、社会に関わることで自分のやりたいことを探せます。
例えば、広報のインターンでweb記事で文章を書く仕事を経験し、「文章を書くのはあまり好きではない」と気づいたり。
イベント運営のインターンで「イベントを作ったことで様々な人が新しいつながりを提供できて楽しかった。」など。
自分が社会で何が提供できて、どんなもので貢献したいのかを見つけられます。
休学デメリット:何もしなかったら就活で不利になる
一方、休学のデメリットは、何もしなかったら就活で不利になることです。
正直、何もしなかったがために時間だけを失った場合は、結構痛手です。
就活時に「あなたは休学時に何をしていたのですか?」と聞かれるからです。
そこであなたは何をしていたのかしっかりと答えられなけば意味がありません。こたえられるくらい「行動」を起こしましょう。
そのためには、休学する時の覚悟も必要です。あなたは1年間という時間をどのように使いますか?
とりあえずフリーターになるのはかなり危険

ここまで正社員を目指すこと、やりたいことを本気で見つけたいなら「休学」をおすすめしてきました。
それはつまり、「とりあえずフリーターになる」のはかなり危険だからです。
理由は先ほども伝えたことですが、改めて以下2つです。
とりあえずフリーターはかなり危険の理由
- 社会人の能力が身につかないから
- やりたいことは見つからないから
それぞれ説明していきます。
理由:社会人の能力が身につかないから
とりあえずフリーターはかなり危険の理由1つ目は「社会人の能力が身につかない」からです。
フリーターからいつかは正社員になろうと考えていても、社会人の能力は身につきません。
アルバイトに対企業向けの応対や、名刺の渡し方など、教わることはほとんどありません。
社会人の能力がない人が正社員になるのは、前述した通り、本当に難しいんです。
既卒フリーターになるよりも、新卒時に採用された方が後々自分のためにもなるので、新卒で正社員になることをおすすめします。
理由:やりたいことは見つからないから
とりあえずフリーターはかなり危険の理由2つ目は「やりたいことは見つからない」からです。

「やりたいことないし、とりあえずフリーターになって、やりたいことを見つけるわ」
そう言っている人ほど、かなり危険です。
結局、やりたいことを見つけられません。やりたいことを本気で見つけたいのなら、「行動」することが最も大切なんですよ。
フリーターをのほほんっと、していても全く意味がありません。自分のためにもならないので避けましょう。
目標を見据えた上でのフリーターなら応援する
ここまで、とりあえずフリーターを目指すのはかなり危険と説明してきました。
しかし、「目標を見据えた」フリーターなら、応援しています。
例えば、俳優業やお笑い芸人、職人など、すぐにプロとして活躍するのに時間がかかる職業を目指している方。
本当に難しい社会だと思いますが、挑戦することは自分の夢をちゃんと追いかけている証拠です。
本当に応援しています。
就活は戦い!正社員を目指すなら本気で就活をしよう
今回は、やりたいことが見つからないと悩む学生へ「働くということ」や「正社員を目指す」ことについて紹介してきました。
みんなお金を稼ぐために働かなくてはいけません。しかし、仕事を選ぶ選択はあなたにあります。
自分が何を大切に働きたいのかをよく考えて、就活に臨んでください。
また、正社員になるメリットを数多く紹介してきました。
正社員になろうと思っていただければ幸いですが、就活は戦いです。
本気で正社員になろうと考えているライバルは多いので、ライバルに負けないように面接対策をしっかりと行いましょう。
就活中ですが、やりたいことが何もありません。
仕事はお金が全てだと考えています。仕事としてのやりがいなど求めていないため、就活に困っています。どうすればいいでしょうか。