【書評・要約】お金2.0 新しい経済のルールと生き方|資本主義から価値主義に変わる

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こんにちは、ダン(@adan_wb02)です。

2017年に『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』が発売され、話題になりました。

当時は、あまり理解できなかったのですが、今回振り返りのために読んでみたら理解できるようになったので、要約・感想を解説していきます。

お金2.0-新しい経済のルールと生き方- 概要

株式会社メタップス 代表取締役代表 佐藤航陽さん著書、お金2.0。

この本は、仮想通貨やトークンエコノミーについて書かれているわけではない。

今、資本主義経済から、新しい経済指標へ「変化」している内容が詳しく言語化されている論文のような本だった。

まだ読んでいない方は早く読んだほうがいい。なぜなら、他の人よりも早く新しい経済を理解することで、「あなたの将来が有利に働く」のは間違いないからだ。

 

『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』を一言で言えば、「資本主義から価値主義に変わる」ということです。

お金2.0-新しい経済のルールと生き方-概要

そもそもお金とは

そもそもお金というものは、物々交換が面倒で生まれた発明品です。

お金が生まれる以前は、野菜や肉や魚などを物々交換していましたが、遠くまで運んでいる間に鮮度が落ちたり、腐ったりして、物々交換するのにも限界がありました。

そこで生まれたのが、「お金」です。

今では、価値がありますが、元々は、「価値を媒介させるツール」だったんですよね。

なので、お金自体には価値はなく、お金には3つの機能があります。

お金の3つの機能

  • 価値を交換できる
  • 価値の尺度を測かる
  • 価値を保存する

 

お金に価値が生まれるようになったのは、最近の話で、資本主義が生まれてからの話になります。

お金に価値が生まれた資本主義の誕生

資本主義は、産業革命の時に生まれた概念で、産業発展に重要だった「お金」を持っている人が評価されていきます。

ダン

資本主義以前は、「絶対王政」や「皇帝主義」など、身分によってヒエラルキーが分かれていました。

資本主義に変わることで、これまで王や宗教のトップに君臨していた人よりも、お金を持つ人がトップに君臨するようになりました。

資本主義の世の中では、お金が最も大事です

お金がなければ、ご飯も食べられないし、あらゆるサービスも利用できない世界です。

だから、みんなお金を稼ぐことが重要になり、ヒエラルキーのトップはお金を使って労働力を買い、さらにお金を生み出す仕組みができました。

この時から、お金はツールから価値に変わったのです。

実体経済ではない資産経済の誕生

産業革命が起きてから、産業に必要な機械や、人の役に立つ製品を生み出すことで、お金を増やしていきます。

お金を増やすことで、さらに新しい製品を出していき、また大きくお金を稼ぐことが産業革命の流れでした。

しかし、この資本主義が進むに連れて「自分がモノを生み出して、価値を提供するよりも、お金にお金を生み出したほうがいい」と考える人が増えていきます。

ダン

この方法は、価値を生み出してくれる方にお金を貸してあげる、または出資してするなど、お金を投資することで利益をもらう合理的な戦略です。

これは真っ当な考えですから、株式や債権(借金の請求権)などが新しい市場として生まれました。

これが、資産経済であり、一般人が暮らしで必要としている消費経済(実体経済)とはまったく別ものの経済圏が生まれます。

今では、世の中に流通しているお金の流れの9割近くは資産経済の方で生まれています

普通に生きている多くの人からすると、日々の生活で服を買ったりご飯を食べたりするために使っているお金の流れが、全体のお金の流通の1割にも満たないと言われると不思議に思われるかもしれません。

カブで食べている人や、金利収入で食べている人なんて滅多に見当たりません。

しかし、統計上の数字では間違いなく多くの人が馴染みのある消費経済ではなく、少数の人が回す資産経済が大半のお金の流れを作っています

 

ネット株式、ネットFX、ロボットアドバイザーやソーシャルレンディングはインターネットを使って、金融経済への資産流入を最大効率化したまさに典型例です。

これらが誕生してから、インターネット(Internet)×金融(Finance)をフィンテック(Fintech)と呼び始めました。

まさに価値を消費する実体経済と分離して、お金が一人歩きするような形で資産経済が誕生しました。

資産経済の弊害と金余り問題

資本主義のおかげで私たちの生活が満たされ、モノが無かった時代と比べて多くの人が裕福な生活が送れるようになりました。

一方、今ではモノが満たされて、多くの人の消費活動が少なくなっています

消費しなくなった社会では、今まで「価値」として認識されていたモノが「価値」としてされにくくなり、経済が停滞します。

多くの個人や企業側もリターンを得られるように投資先を探していますが、リーマンショック以来、金融市場に投資をしても予測がかなり難しいことや、もし失敗したら大ダメージを受けるなど、実態が見えない金融市場への投資を避ける傾向になりました。

その結果、企業や個人の間でお金が余る「金余り現象」が起きます。

資産経済の弊害まとめ

これまでは、「お金」というリターンがしっかり予測できる「有用性のモノ」に投資をしていましたが、消費されなくなった社会ではそこへの投資が難しくなりました。

また、資産経済も予測が難しいため、投資をせず、懐に金が余ったのです。

 

しかし、多くの人が気づいていることで「お金にならないけど、価値あるモノ」って存在するよね?というところに注目が集まります。

資本主義に当てはまらない価値あるモノへの投資

お金を払ってもお金が回らないのであれば、お金というリターンがなくても価値あるものに投資する傾向が出てきます。

既存の資本主義に多くの人が感じていたことは、「お金にはならないけど価値あるものって存在するよね?」という点だと思います。

例えば、NPOによる社会貢献活動だったり、地方創生のようなプロジェクトだったり。

 

価値があるけど、お金にならないような活動はこれらです。

価値があるけど、お金にならないような活動

  • カウンセリング活動
  • 献血活動
  • 環境問題活動

 

お金になって役立つことを「有用性の価値」。一方で、お金にならないけど価値あることが「内面的な価値」や「社会的な価値」でした。

新しい経済の具体例はリベンジ成人式

さらに具体例を上げていくと、キングコング西野さんが開催した「#リベンジ成人式」はまさに「内面的な価値」と「社会的な価値」を生み出したと思います。

ダン

#リベンジ成人式 は、「はれのひ」事件の被害にあった新成人に向けて、当日成人式を迎えられなかった約250人に無料で成人式をプレゼントする企画です。

Twitterで大きく拡散され、支援してくれる後輩や、先輩、一般の方々、さらにリベンジ成人式に貢献したいと募るボランティアの方々、企業の支援も受けていました。

Twitterの呼びかけによって、「はれのひ」事件で成人式の当日を過ごせなかった新成人の方々へ、大きなプレゼントを提供できたでしょう。

このように、#リベンジ成人式を開催しましたが、その場でリターンは帰ってきません。

しかし、このような活動に資金や人的リソース、物品(着付けようの鏡や晴れ着など)が集まります。

テクノロジーにより価値が見える化する

このような直接的にお金につながらないけど、価値のある活動は、とくにSNSで大きく拡散されていきます。

今回の#リベンジ成人式の例では、「共感・賞賛・感謝」がTwitterでRTやいいねで評価されました。

今後はこういった資本主義では資本として認識できなかった人間の内面的なものも、価値として認識することができるようになります。スマホが普及したことで万人が常時ネットに接続している状態になり、様々な内面的な反応もデータとして可視化することが可能です。

典型的なのが「注目・興味・関心」です。ネット普及以前は非常に曖昧で内面的な概念でしたが、ツイッターやインスタグラムなどのソーシャルメディアのおかげで、その人がどれぐらいの人から注目されて興味・関心を持たれているかを数値として認識できるようになりました。

 

つまり、投資先がない、金余りが起きているお金が内面的な価値や社会的な価値にお金が集まってきています。

最も有名な資金調達としては、クラウドファンディングが使われていて、その活動に共感した仲間から、仲間へ、お金が回る仕組みができています

感想-新しい経済の視点で生き方が変わる

今回の感想は、「新しい経済に変わっていくことで、生き方が変わるのだろう」ということです。

お金を稼ぐだけを目的に働く人が少なくなるし、「本当に価値あること」にお金が回ってくる社会になってくるのだろうという認識です。

ただ、まだそれはあと5年くらいかかりそうな気がしています。

ダン

お金だけを見つめるのではなく、お金は大事だけど、お金の先に新しい使い道があるのだということを考えるのが非常に大事だと気づきました

また、今回お金2.0の概要を書きましたが、少し省いた点もあるので、そちらも軽く紹介していきます。

一点だけ、気になっていることが、まだ(2019年台は)、その経済にはならないということです。

評価経済や信用経済というものに対して、なんとなくネガティブな印象を持つ人も多いと思います。その理由にも触れておきます。

なぜ多くの人が評価経済や信用経済に対して、違和感を抱くのかというと、今話題になっている大半の仕組みが「評価」や「信用」ではなく、「注目」や「関心」にすぎないから、ということでがまず挙げられます。

まさに、上記の引用部分のことが最も「まだ(2019年台は)、その(評価)経済にはならない」理由です。

まだまだ今のシステムでは、多くの企業が「本当の価値」にお金を投入するとは考えられません。

しかし、資本主義から信用主義に変わる大きな流れは感じています

ダン

これからの方針としては、お金の投資先は慎重に選び、「信用できる」人や活動を選べる目を持ちましょう。

また、自分がお金だけではなく、「本当に価値ある」活動にも取り組むことが大切かもしれません。

ただ、まだまだ、あと5年以上は信用主義にならないと思います。

最後に、今回『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』の要約をしましたが、まだまだ伝えていないことがたくさんあります。

大きなお話の筋だけ記載したので、それ以外についてももっと知りたい方は本で読んでくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

やりたいことを実現するために新卒入社5日前で辞退。今はフリーランス(web制作/webライター)で活動中。 好きなことは、歴史文化・読書・テクノロジー・教育・旅・食べること・ビジネス。実現したいことへ突っ走ってます。お仕事依頼は「お問い合わせ」ページから。