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多くの人が今投資に対して前向きな姿勢で取り組んでいると思うが、始めるにあたって「今、何に投資するのがベストか」を考えていく。
大前提として時間軸によって何に投資するべきかは変化するものだ。
例えば短期的に見れば日本株が世界的に注目されているが、長期的に見れば米国株が最強だと思う。
またインド株にも目がむかれているものの、損をする確率(リスク)を考えると、何を選べば良いだろうか。真剣に考えてみよう。
長期的な米国株投資を考えると、「S&P500」を買うのが良いと思う。
なぜ「S&P500」を買っておけば間違いないのか、他にどのような指標があるのか、そして何に投資するべきか、について解説する。
S&P500は、アメリカの大手500社の株価をもとに算出される株価指数。
スタンダード&プアーズ社(S&P)によって指標が管理されていて、アメリカの株式市場の健全性や経済の動向を示すバロメーターになっている。
これが最も有名で、とりあえず買っておけばOKというもの。それを基にして売買している投資信託が多数ある。
銘柄名 | 信託報酬 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372% |
SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938%程度 |
iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド | 0.0938% |
これを買っておけば間違いない。日本株が注目されつつあるも、円安が変わらない(円高になる要素がない)限りは、米国株に投資するのが多くの人にとってメリットがある。
インデックス投資において、米国株だけでなく、全世界株式(オール・カントリー)「通称:オルカン」に投資するのも人気がある。
オルカンは、全世界の約50カ国に分散投資ができ、先進国や新興国にも広く投資している。
S&P500と比べると信託報酬も低いものの、2021年までの成長を比べるとS&P500が優っている。
S&P500に投資するよりもリスク分散されていて、オール・カントリーの方が人気が高い。
しかし、結局はアメリカの成長の方が大きいと僕は思う。
序章でも取り上げた通り、現在は投資の神ウォーレン・バフェットが日本株に投資をしたことで世界中から日本株に投資資金が集まってきており、2023年は日本株価が上がっている。
僕は日本よりもアメリカ株が成長するスピードが速いと信じている。理由は「日本株が上がらない」と「円安は続く」の2点から言えます。
割安成長株があるからこそ、それを掘り起こせば儲けられる可能性はあると思う。
しかし、日本株全体からしたら株が上がる可能性は低い。理由はデフレに陥っており、かつ賃金が上がらないから。
2023年9月現在では、多くの会社が値上がりと賃金上げを対応し始めたので、動向が変わるかもしれない。しかし、過去に日本株が上がらなかった理由はデフレと賃金が上がらなかったから。
デフレは、経済が大きくならない原因。急激なインフレもそうだ。緩やかなインフレが経済的に最適で、市場が拡大する要因になる。
もちろん、賃金が上がらないとインフレに国民が苦しむだけ。インフレには賃金が上がることが前提である。そうしないとただの貧困が進むだけなのだ。
そして賃金が上がらないのに、税金が増税されていることで、国民の負担(貧困)が進んでいるのだ。
現在、円安が進んでいる理由は2点ある。
1点目はアベノミクスからずっと行っている日本銀行が円を刷りまくっているから。円を刷りまくった結果、相対的に見れば円は安くなる。(円高を抑えていた)
この場合、輸出業が盛り上がるため自動車株などが上がって嬉しいものの、日本株全体が上がるとは言い切れない。
円安が進んでいる2点目は、FRB(連邦準備制度)が利上げを進めているから。
利上げは金利(融資の貸付金利)を上げることで、ドルを借りないようにしている。つまり、ドルの市場に増やさないように制限をしているため、相対的にドルが高くなっている状態。
そのWパンチを食らっているため、円安が進行している。さらに、税金も上がっているため、国民は海外にも行けなければ、節約をせざるおえない。
経済が停滞する原因を作っている政府の方針が変わらない限りは、米国に投資した方がドルも上がるし、米国株も上がると僕は信じている。
インカムゲインは定期的にもらえる報酬。ここでいうところの配当金だ。
キャピタルゲインは売却時にもらえる報酬。つまりは売却益だ。
よく不動産で表現されていて、配当金が家賃収入で売却益は不動産を売ったときの利益になる。
株でも同じことが言えて配当金がもらえる株を買うか、成長して売却益を狙った株を買うか。どちらも狙いたいし、どちらかに比重をかけて狙う事が原則だ。
年平均5%~7%も配当金があれば高配当株と言われる。
- JT
- 三井商船
- サンゲツ
などが日本で高配当を出している銘柄だ。1000万円を投資していれば、年間で50~70万円が配当される。めちゃくちゃ美味しいのだ。
しかし、配当金が高いとその会社は事業投資に充てるお金が少なくなる。企業は持続的に事業成長しなければいけないため、将来的に株価が下がり配当金も下がる可能性はある。
それが高配当株のリスクだ。特に日産自動車は良い例だと思う。
日産自動車は2016年に配当金額は4.03%、2017年4.47%、2018年4.8%、2019年6.28%と上がっていたが、2023年は2%だ。
(IR BANKの情報より抜粋)
つまり、配当金が高いほど株価が低迷する可能性があり、投資家の客寄せとして企業側が配当金を高める可能性がある。
実際にお金がなくなったときに配当金も下がれば、株価も下がっていて、困るのが投資家なのだ。
このリスクを考慮して投資すべきものである。
一方で配当金が少ないものの、成長株になっている代表がGAFAMだ。
特にAmazonはすごい。1999年に10万円投資していた場合は、2021年には3億3000万円にもなる。
とんでもない上がり方をしているが、配当金は出ない上に、20年間ホールドし続けないといけない。
ただ時間をかけて投資していれば、はるかに高い山を築いていつの間にか、とんでもない金持ちになっている可能性がある。
映画『フォレスト・ガンプ』の描写で90年代にリンゴのマークの会社を買ったんだ。という回想シーンがあった。回想が明けるとその後にとんでもない額になったと告げていて、とてもユニークだなと思った。羨ましい。
常に金額が上がるビジネスモデルや経営者がしっかりしていると見極められていれば、長期的に見ればすごい金額をもたらしてくれるだろう。
GAFAMの中でAppleとGoogleとMicrosoftは最強だと思っていて、特に関心があるのはMicrosoftだ。
Microsoftがなぜ最強なのか、それは素晴らしいサービスを持っていることと、世界のほぼ全てを牛耳っているからだ。
- Windows (世界No.1シェアのOS)
- Microsoft365(日系の大企業であればほとんどの企業が導入済み)
- Azure(AWS,Google Cloudに次ぐ世界のサーバー)
- Visual Studio Code(コードエディター)
- GitHub(世界的なソースコードホスティングプラットフォーム)
- OpenAI(ChatGPTを提供している会社)
上記を有していて、すでにSaaS界隈ではマイクロソフト抜きでは成り立たない状態になっている。ビルゲイツ自身は第一線を離れているが、創業者が存命のMicrosoftがまだまだ躍進する可能性が高い。
一時はアップルやグーグルに負けたかと思いきや、両者の強みを揃えて提供しているのがマイクロソフトの強みであり、まだまだ躍進する可能性が高い。
しかし、SNSやECなどの強みがマイクロソフトにないため、その辺りはAmazonやMetaの動向が気になる。
Microsoftは安定性と成長性に優れた素晴らしい銘柄だ。
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